いちご同盟と「四月は君の嘘」

 

いちご同盟 (集英社文庫)

いちご同盟 (集英社文庫)

 

 昨晩寝る前に一気に読んだ。

四月は君の嘘」の設定とプロットにはこの作品が大きな影響を与えていることが良くわかった。特に今月号でかおりが、作中の直美の言葉を借りて公正に自分の気持ちを伝えるシーン、あれを新川先生は描きたくて「四月」を描いたんじゃないかと思ったほど。

しかし私うかつなことに三田誠広の本って小説の書き方……みたいなやつしか読んだことなかったんだよな。この小説は誰にとっても避けられない、死という愛する者との別離の物語でもあり、恋愛と友情を書いた青春小説でもあり、子供達を取り巻く大人達の話でもあり、生きるというのはどういうことかという普遍的な悩みへの一つの回答でもある。いちごというのは一五で15歳のことなのだが、書籍版は私が15の時に刊行されてるんだよな。どうしてその当時これを読んでおかなかったのか、読んでいたらもっと一所懸命生きていただろうみたいなことを考えてしまったのだった。

この本の存在を教えてくれた新川直司先生に感謝、そして願わくばこの「いちご同盟」のラストを大きく覆す、奇跡的なハッピーエンドを描いて欲しいな……